思い立ったが吉日

思いついたことをとりあえずやってみたブログです。

そうだ、冬の北海道に行こう。~美瑛・富良野編~

人間物好きなもので、やめときゃいいのに「あえてこの日に」みたいなことをたまーにやりたくなります。

例えば、雨の日にレインブーツで出かけてみる。例えば、寒い日にこたつに入ってアイスを食べる。例えば、暑い日に上裸でカレーを食べる…これは私が男だったらやりたかったこと笑

今回は激寒の2月にどうしても寒いところに行きたくなってしまった、「そうだ、冬の北海道に行こう。~美瑛・富良野編~」です。1泊2日。土日で突然北海道行ってきました。

 

そもそも美瑛・富良野ってどこ?

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北海道のちょうど真ん中らへん。札幌からだと車で2時間ぐらいかかるみたいです。それ考えると北海道マジで広いですよね…私みたいな弾丸トラベラーだと1回の旅行で1か所の観光地を見て帰るのが関の山です。まあそれがいいんですけど。

 

富良野、といえばきっと「ラベンダー畑」を連想する人が多いのではないでしょうか。

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うわ、これはこれで行きたい…

そして、美瑛といえばマイルドセブンの丘」「セブンスターの木」「青い池」など、美しい自然の風景を多く持つ絶景マニアには外せない場所ですよね。

しかし、夏の美瑛・富良野を知っている人にもぜひオススメしたいのが冬の顔。

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青と白以外の色彩を一切排除した心洗われる雪景色に、幻想的な夜の森。上の写真たちは全部iPhone撮影です。晴れていればどこを撮っても絵になります。晴れていれば、ですけど…

 

旅程のおさらい

ここで簡単に旅程をおさらい。

 

1日目 土曜日 快晴

6:40 羽田空港

8:20 旭川空港に着いて気温の低さに肺が衝撃を受ける(もれなくむせます)

9:00~11:00 旭川からレンタカーで南下しながら、美瑛の丘めぐり(★1)

12:00 Goshで昼食 激うまビーフシチューと焼きたてパンに満たされる…

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13:00 富良野チーズ工房マスカルポーネチーズ作り体験

15:00~17:00 ニングルテラスと森の時計で贅沢な休息時間(★2)

19:00 ペンション「ランドスケープふらの」で私史上最高の夕食に出会う(★3)

 

2日目 日曜日 吹雪

10:00 昨日と全く違う顔を見せる美瑛の丘を横目に旭川

11:00 雪の美術館 アナ雪ごっこで盛り上がる

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12:00 美瑛丘の宿こえるでご当地名物カレーつけうどんを食す

13:25 旭川空港

15:10 羽田空港

 

冬の美瑛の丘めぐり

基本的には旭川空港から237号をひたすら南下。地図と看板を頼りに小道に入って丘を眺める。その繰り返しです。本当にこれでしかないのでめちゃめちゃ簡単に書きますが、ぜひめぐってほしいのは北から順番に以下3コース

■「ぜるぶの丘」を右折してめぐる「ケンとメリーの木」「セブンスターの木」「親子の木」

 

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近い場所に有名な樹木が密集しているこの地域。30分やそこらでぐるっと回れます。

■JAびえいを右折して堪能「マイルドセブンの丘」

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町民スキー場なる北海道ならではの施設を横目に山を登っていくと、いきなりひらけた場所に出ます。ちょっと他のスポットから離れますが、ここは足をのばして是非行ってほしい!往復30分くらいかな?

■美馬牛駅を起点にぐるっと「原野第1線踏切」「赤い屋根の家」「クリスマスツリーの木」

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モノクロもいい感じのクリスマスツリーの木。

美馬牛駅というかわいい駅を起点にスポットが密集しています。歩いても回れるみたい。車だと1時間かからず回れます。前述のGoshという素敵なカフェも美馬牛駅近くにあります。

haveagood.holiday

すごく乱暴な言い方をすると、感嘆して写真を撮るぐらいしかやることがないので、わりと短時間でしっかり見て回れます。そして行くなら絶対午前がオススメ!!人の足跡がないのは雪の写真だと意外と大事なポイントです。

地図は車のナビとサイクリングマップを使いました。このサイクリングマップが結構使える!!!スマホでもいいですが、印刷して持っていくとなお良いかもしれません。

 

ニングルテラスと森の時計で贅沢な休息時間

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女子なら絶対好きだろうという素敵空間がここ、ニングルテラス。手作り感満載のショップが軒を連ね、何だかおとぎ話のなかの世界… キャラじゃなくてもはしゃいじゃう、女子受け間違いなしのオススメスポットです。

さらに森を進むと佇む1軒のおうち。

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ドラマ「優しい時間」の舞台にもなった喫茶店、森の時計。カウンター席に座ると目の前で豆から珈琲を入れてくれます。さらにミルで自分の分の豆を挽かせてくれる女心わしづかみのパフォーマンス。カフェでぼーっとするってこういうこと言うんだ。スタバで忙しなくラテ飲んでる毎日とは大違い…とにかく本当に贅沢な休息時間とはこういうことを言うのだと実感します。

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昼のニングルテラスも良いですが、日が落ちてからの方がよりメルヘン度がアップします。女子の皆さん、是非!

 

感動的な夕食に出会える!おすすめペンション

さて、この旅で私が一番衝撃を受けて一番お勧めしたいのは、実はこのペンションだったりします。ペンション「ランドスケープふらの」さん。

ペンション ランドスケープふらの | 北海道 富良野

何といってもその夕食。

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ダッチオーブンという魔法の料理。ブイヤベースでしっかり煮込まれた鶏丸々一羽のおいしさは然ることながら、この鍋に入った北海道の食材たちに、野菜ってこんなにおいしいんだ…!と衝撃を受けます。ほんとにおいしかった。今まで食べた旅のごはんの中で1位かもしれない。

一緒に出てくるすべての料理がオーナーさんの愛情たっぷりで本当に幸せな気持ちになります。あー書いてたらまた食べたくなってきた…

 

おわりに

最後にこんな旅をするときに気を付けてほしいことを書いておきます。

まずは恰好。北海道の寒さをなめたらいけません。スノーブーツ、ダウン、ニット帽、手袋、マフラー…あったかくて困ることはないので頑張って準備してください。

次に安全運転。雪道走行は本当に危険です!!地元の皆さんは結構な速度で走っていますが、それについていってしまうと痛い目を見ます。焦らずゆっくり安全運転で行きましょう。

そして、ここまで読んでくださった皆さん、気付いたでしょうか。2日目の旅程がまったくオススメされていないことに。2日目の旅程に出てきた雪の美術館やカレーつけうどんがダメだった、というわけでは全くございません。むしろどっちもとっても良かったです。

違うんです。この美瑛・富良野の旅。

もっとも大事なのはお天気です。

1日目は本当にこれでもか!という程いい天気で、雲もいい感じ、絶好の丘めぐり日和でした。しかし2日目は打って変わって吹雪… 冬の北海道の神髄を見ました…マジで寒いよ…

弾丸トラベラーは運も必要。読んでくださったあなたが恵まれますように…

そうだ、しまなみ海道を渡ろう。

しまなみ海道を渡る…

といっても色々方法があるはずなのですが、例によってサイクリストでもないのに「チャリで渡り切りたい!」と思ってしまったミーハーアクティブさん。あなたを思って書きますよ。

 

そもそもしまなみ海道ってどこ?

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ここです。←

広島は尾道から愛媛は今治まで、島々を結ぶ橋からなるなが~い道。車で渡ったことはないんですが、たぶんめちゃめちゃ気持ちいいと思います。バイクとか。ただ今回はチャリです!!笑

しまなみ海道はサイクリングロードがしっかり整備されています。尾道~今治間75キロ、青いラインでサイクリングロードが示されているので間違うこともないし、デコボコ道とかもありません。ものすごいど素人にも走りやすい道路です。

 

前置きついでに記しておくと、私がチャリでしまなみ海道を渡ることを思いついたのは、サイクリング好きが講じたわけでも体力試しがしたかったわけでもなく、ただただびゅんびゅん風切ってチャリで橋渡ったら気持ちいいだろうな~という妄想となんとなくやり切った感を味わいたいという甘い考えがあったからです。完全なる思いつきだったが故に苦労したこと気づいたことがたくさんありました。今回はそれを残しておこうと。そう思ったわけです!!

 

実際のスケジュールはこんな感じ

まずは理想としてたものからは何だか逸れてしまった実際の行程をご紹介。

 

前夜 尾道から電車で10分のビジネスホテルに前泊

6:30 尾道駅前港湾駐車場に到着

8:00 レンタサイクルゲット!しゅっぱーつ!

10:00 因島で変な倒木を発見し、写真を撮りまくって油を売る

12:00 生口島瀬戸田サンセットビーチで長めの休憩

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13:30 大三島「多々羅しまなみ公園」で高級魚マハタを食す

15:00 伯方島で塩ソフト!甘いものが染みる…

16:00 大島地獄。

17:00 来島海峡大橋で夕暮れ

18:30 今治港で道に迷い交番にお世話になる→ようやくチャリを返却

19:30 レンタカーでお隣西条市のホテルへ 無事ゴール!

 

気を付けること ~準備編~

  • とりあえず宿とチャリを押さえるべし!
  • お尻パッドは買っておけ
  • 最小限の荷物で行く方法

 

尾道と今治にはそれぞれサイクリストを想定した宿があり、間の島々にも少ないながらも民宿的な宿があります。体力に自信がない人は途中の宿で泊まることをお勧めしますが、宿が取れないんだこれが…私たちも最初は途中泊を考えていましたが、まったく空いておらず断念。

さらに!連休中ということもあって、尾道と今治でも宿が取れず…泣く泣く探索範囲を拡大してなんとか見つけました。どでかい観光地でもないので周辺宿は少なく、正直あんまりイケてないです。前時間に余裕をもって探しておけば、チャリが停められる宿やら荷物を配送してくれる宿やら素敵な宿がたくさんありますよ。

あと、チャリを借りるなら絶対予約しておきましょう。連休だったせいか私が電話した時にはすでに予約がいっぱいで、当日並んでゲットしたのですが、めっちゃ早起きしたのに1時間以上のタイムロス。出だしからつまづきました笑 いい自転車も予約の人に取られてしまうので、いいことなしです!

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とりあえず宿とチャリを押さえるべし!これです。

 

さて、チャリ初心者でも容易にわかっていたものの、想像をはるかに超えてきたものがあります。そう、お尻の痛みです。笑

お尻が痛みに慣れていない、かつ初心者故に漕ぐのが下手で遅いので乗っている時間が長い…最後のほうはトイレ行って血が出てるんじゃないかと確認してしまうレベルで痛かったです…いやいやほんとに!

どうやらそれを軽減するお尻パッドなるものがあるらしいです。

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これは絶対買っておくべき!どのくらい痛みが軽減されるのかは知りませんが、これがないと初心者はほんとにつらいぞ、ということは伝えておきます。。

 

そして、気になるのに意外とHPとかに記載がないのが荷物のこと。私たちは全部で3泊4日の旅程を組んでいたのですが、しまなみ海道を渡る前日に広島に到着し、広島駅のコンビニから1泊分以外の荷物は愛媛のホテルへ郵送しました。1泊分はリュックへ。まあ正直これしか方法ないんですが… と思っていたら、こんな素敵なサービスが!!

cyclist.sanspo.com

これなら荷物届かないかも…なんて余計な心配も、あ!アレ送っちゃった!なんて失敗もないですね(^^) ただし、泊まるホテルが限定されている模様。やっぱりとりあえずホテル押さえるべし!!

 

気を付けること ~当日編~

  • 誰か!時間管理して!
  • 借りる場所と返す場所だけはおさえておく
  • 坂道をなめてかかったらいけません

 

無事チャリを借りて最初は気持ちいいね~なんて走っていて、疲れたらその辺で休憩して…とのんびりやりすぎると、ふと時計を見て、げ!?12時!?というマヌケな事態に陥ります。我々も休まなくていい因島の変な倒木でオモシロ写真を撮ることに没頭してしまい、気づいたら行程半分以下の瀬戸田ビーチでお昼を迎えてしまいました。日が落ちる前に渡り切りたいのなら、後半に休憩をたくさん取りたいなら。お昼をどこで食べるか、そのくらいの目標は決めておいたほうがいいと思います。

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ちなみに私たちがご飯を食べた大三島のごはんどころには「サイクリストの聖地」なる石碑がありました。素人でも来てやったぞ感を出しつつ写真撮れます。後ろに橋を映せばFacebook用のいい写真が撮れますよ!

 

そして、借りる場所と返す場所だけはおさえておきましょう…

特に返す場所!時間制限があるところもあります。私たちは今治駅のレンタサイクルターミナルの返却時間に間に合わず、遅くまでやってる今治港駐輪場へ向かうも道に迷い…足もお尻(笑)も限界のなかで道に迷うあの時間は地獄です。。

返す場所はここでチェック!

レンタサイクル料金・ターミナル情報 | サイクリング | SHIMAP しまなみ海道観光マップ

 

あと、これは気持ちの問題ですが。

心持として行く前に絶対知っておいたほうがいいことがあります。

それは、

しまなみサイクリングロードは、坂道でできている。

ということです。

しまなみ海道が島々を結ぶ橋からなる道だということは前述ですが、その橋は当然、島の高台から高台へと渡されています。自動車だとあんまり気づかないかもですが、チャリだと橋を渡るために毎度猛烈な坂道に遭遇します。チャリ素人20代女性で平均約10分間登ります(感覚値)。。島を結ぶ橋は6つ… つまり、6回猛烈な坂を登らなきゃならないわけです…!!!!

これは完全なる私の調査不足ですが、75キロという距離をなめてかかると痛い目を見ます。チャリの場合大事なのは距離じゃない。その中身です!!!

立ち漕ぎしてみたり降りて歩いてみたり色々試しましたが、ロードバイクのギアを一番最低まで落として無心で漕ぐのが結局一番楽…ではないけどなんとかなると思います。※あくまでも所感です。

ちなみに、尾道から渡った場合の最後の島、大島が一番きついです。橋でもないのに島内で猛烈な坂道がね…あるんですよ… これもぜひご覚悟を。笑

 

しかし。

そんな大島を渡り、橋に向かって最後の坂道を登ると現れるのが来島大橋です。

必ず日が沈む前にここを通って頂きたい!!

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この夕日を見ただけで、ああ頑張ってよかったと心が洗われると思います。

 

最後に

すごいです。

橋渡っている間の「私は風!」感、坂道下っているときの爽快感、そして何より走り切った後の達成感。半端ないです。

私がなめすぎていたのかも知れませんが、チャリど素人にとっては想像以上に体力と根気が必要なチャレンジでした。でも、体力標準の20代女でもなんとかなりましたよ!!次の日身体はバキバキですが!!!

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やりたい方は是非!おすすめです(^O^)